うつ病/症状

うつ病を患うと憂鬱な気持ちが長期的に続くものですが、この憂鬱な気持ちだけがうつ病の症状ではないのです。気持ちの沈みこみに伴って起こる症状は、日常生活をも困難なものに変えていきます。
うつ病は精神面ではどのような症状を見せるのでしょうか? うつ病の心に与える症状を紹介します。

うつ病の症状〜精神・心にどのような影響を及ぼすのか

うつ病はいわゆる精神疾患に類別される病気です。精神疾患は精神面に影響を及ぼす性質が強く、活動を阻害する働きは肉体的な疾患よりも厄介であると言えます。では、うつ病はどのような症状を持っているのでしょうか。

うつ病の主な症状

うつ病がもたらす精神面での症状は一つだけではありません。どのような症状を持っているのでしょうか。

憂鬱な気持ち

うつ病の名前の元ともなっているのが、憂鬱な気分をもたらす症状です。

心に穴が開いたというか、重いしこりのようなものが溜まっているような気持ちが続きます。何もしていなくても気持ちが落ち込み、ため息ばかりが出てしまう状態です。

気力の大幅な減退が見られるため、旅行や買物などの外出を自分から行おうとする行動力に乏しくなるのも特徴です。

冷静すぎる反応・思考

うつ病患者は、客観的な物の見方をしやすくなると言われています。これはうつ病になりやすい人の気質も関係していると言われていますが、主観的な考え方が鬱によって抑制されていることも原因の一つと言えます。

一見すると有利な症状のように見えますが、情動も後退しているため喜怒哀楽などの感情による反応も起こりにくくなっています。

そのため、発病前に好きだった音楽や映画などを視聴させても以前のような感動を露わにしない場合がほとんどです。

集中力・記憶力などの減退

うつ病を患っている人は、どこかぼんやりとした所があります。試しに簡単な足し算や引き算を答えさせると答えが間違っていたり答えを出そうとしなったりといった反応を見せます。

このように、うつ病を患うと集中力や判断力、計算力や記憶能力などが減退してしまいます。このような論理的な機能の減退は、気力の低下も伴って学校や会社での生活を非常に困難なものにしてしまうのです。

自分を責める

文豪・太宰治は「人間失格」の中で「生まれてきてすいません」という、強い自責の言葉を記しています。うつ病患者は、この言葉のように自分を責める傾向が強くなります。

これは客観的な見方が自分に向いた結果といえる症状であり、自分が過去にとった行動から自分の存在そのものに至るまでを対象にして自分を責めてしまうのです。

生存意欲の低下

うつ病の心の症状でもっとも厄介と言えるのが、生きていこうとする意志の低下です。

うつ病を患っている人は、自ら命を絶とうとする傾向が強くなると言うデータがあります。

これは自責行動や憂鬱な気持ちなどが複合的に絡み合うことで、命のボーダーラインを簡単に飛び越えてしまうようになるためと考えられます。この生存意欲の低下こそが、うつ病の最たる症状であり、何としても回避したい最悪の結果なのです。