原因

現代社会はストレス社会と言えるほどに、心身の負担が大きい環境を持っています。そのためか、鬱病の発症率も年々増加の一途を辿っているのが現状です。
では、うつ病の発病原因はストレスだけなのでしょうか?
ここでは、鬱病の原因となる疾患や生活環境などについて解説していきます。

徹底追及・何が鬱病の原因となるのか?

現代において、鬱病は極度のストレスから発症する病気として捉えられています。しかし、ストレスを原因とする鬱病が医学的な定義における「うつ病」の全てではないのです。ではどのような原因によって、うつ病が発症しているのでしょうか。

憂鬱を引き起こす原因

うつ病の主訴である倦怠感を伴う憂鬱は、脳内物質のメラトニンの伝達不足が原因になっていると言えます。

メラトニンは脳内で、神経の各所にある受容体を通過していくことで精神が安定した状態を作り出しています。この伝達が上手くいかないと精神の安定が乱されてしまい、憂鬱な気分を作るのです。

メラトニンの伝達不足の原因には、「神経経路からメラトニンが放出されてしまう」ことと「メラトニンの分泌量の不足」が考えられます。前者のメラトニン放出は健康な人にも見られ、脳内で使用されるメラトニンの総量の7割が放出されていると言われています。

外と内にある鬱の原因

一口に「うつ病」といいますが、実際には発病の原因によって分類されるものです。どのような発病原因がうつ病には存在しているのでしょうか。

外因性うつ病

外因性うつ病はケガや病気を原因として鬱を発症するうつ病です。

原因としては頭部への外傷や脳梗塞・くも膜下出血などの脳に関連する疾患や外傷が挙げられます。外因性の場合、原因となっている脳疾患や外傷を治療すれば鬱も好転する性質を持っています。

内因性うつ病

内因性うつ病は、外的な原因が見当たらず身体の内側に原因があると考えられるうつ病です。

原因の多くは不明ですが、鬱を起こしやすい性格や遺伝性の疾患などが原因に当てはまるものと見られています。内因性の場合、原因を特定しにくいため治療が困難になりやすいと言えます。

心因性うつ病

心因性うつ病は、極度のストレスや心理的なショックによって発症するうつ病で私たちが普段使っている用法に最も近いうつ病と言えます。

ストレスを知らず知らずのうちに溜め込み発症する場合や、強いショックの後遺症からうつ病を発症する場合があり一筋縄ではいかないタイプであるともいえます。

ストレス以外の原因への対処

一般的な認識では、うつ病はストレスを原因とする病気であると見られています。

しかし、実際には発病原因はストレスだけではありません。例えば事件や事故に遭遇した精神的なショックで心に傷を追う心的外傷後ストレス障害(PTSD)が、心因性うつ病の発症原因になる場合もあります。

脳梗塞やくも膜下出血などの脳血管の病気も鬱を引き起こし、場合によっては命に関わってきます。このように、うつ病を起こす原因は決して一つだけではないのです。鬱の症状が見られる場合には、医師の診断を受けて適切な治療を直ちに開始するのが大事です。