心の病

心の病というものは、簡単には治せないものです。心に傷があっても糸で縫合できるわけではなく、薬があっても効かないこともあると言う具合です。
そして、子供たちには治療の難しい、様々な心の病が潜んでいることがあるのです。
ここでは子供に起こる心の病について紹介していきます。

アスペルガー・自閉症・引きこもり…子供に起こる心の病とは

うつ病に代表される心の病は、場合によっては治すことが出来ない厄介な病気です。症状によっては社会に適応できないこともありますが、患者自身と周囲の人の努力次第では社会に参加できる程度に症状が抑えられます。どのような心の病があるのでしょうか。

自閉症

自閉症は、コミュニケーション不全や情緒に落ち着きが無いなどの症候を見せる先天的な発達障害です。

かつてはうつ病を含む後天的な心の病を表す言葉としても使用されていましたが、現在では先天的な発達障害に用途が限定されています。

自閉症の子どもは知能指数のばらつきが見られ、健常者と同程度かそれ以下の範囲に分布しています。また、自閉症の患者にはどもりなどの言語障害が見られ、コミュニケーションをさらに困難なものにしている場合があります。

アスペルガー症候群

アスペルガー症候群は自閉症の一種で、一言で言うと「頭が良いけど空気が読めない」という特徴を持っています。

アスペルガー症候群の患者は、自閉症のような言語障害が見られないものの他者との距離感や感情の受け取り方などに問題があります。そのため、周りと合わせられないことが往々にしてあります。

また、興味を持ったことへの強いこだわりがあり、興味の対象について専門家並みの詳しく調べ上げ記憶する患者も少なくありません。

学習障害

学習障害とは様々な要因によって学習に必要な能力が充分でない状態になる発達障害です。原因としては、文字を認識できない「ディスレクシア(難読症)」や自閉症・情緒障害などがあります。

学習障害児は学習・勉強することが能力を養うことに繋がりにくく、周囲の大人の理解と協力で健常児の学習能力にようやく追いつけるものと言えます。

不登校

学校に登校しなくなる不登校は、非行などの素行を原因とする場合と精神的な拒絶を原因とする場合があります。

精神的な原因の場合、いじめや教師からの叱責と言った何らかのトラブルが学校で起こり心的外傷となって学校を拒絶しているケースが多く見られます。

引きこもり

最近問題になっている若年層の引きこもりは、心の病によるところが大きいと言えます。うつ病による気力の減退、ネットやゲームなどの室内娯楽への依存から来る社会性の喪失、現実と理想のギャップからの逃避などが引きこもりの原因となっています。

治療の方針

これらの心の病には、確実な治療法というものはないというのが現状です。「治療」ではなく、周囲の協力や医師の適切な処置で「克服」していかなければならないのです。

不登校や引きこもりの場合は「自分から外に出る」ように誘導していくことが大事です。自閉症やアスペルガー症候群、学習障害の場合は同じような立場の親御さんのグループと交流して情報交換や相談をしていきましょう。