うつ病・対策

うつ病は、日常的に起こることがある憂鬱な気分や気持ちの沈みこみを症状の主体としているため、なかなか正確に理解してもらえない病気であると言えます。治療の過程において病態への無理解は、大きな障害となってしまいます。
ここでは、うつ病についての啓蒙を中心に解説していきます。

うつ病への誤解・うつ病への理解、治療の為の正しい対策とは

うつ病は、現代病の一つとなりつつある現状とは裏腹に周囲から正しく病状を把握・理解されていない病気であるといえます。そのため、偏見や誤った知識で治療を妨害して完治を遅れさせたり病状を進行させてしまったりといった事態に発展させてしまう場合があるのです。うつ病を正しく把握する為に、様々な誤解についての対策を解説します。

甘えではない

ネット上では「うつ病は甘え」という考え方が主流になっている場所が多々見受けられます。

うつ病を患っている人は無気力を症状として訴えること、やるべきことをやれないことが周囲からすれば怠けているように見えるのが原因になっていると言えます。

しかし、これは大きな間違いであると断言できます。うつ病の原因には脳神経のセロトニン受容システムが絡んでいるため、甘えから来るものではないのです。

怠け癖ではない

うつ病を患うと行動力が著しく減少して強い倦怠感を感じるようになります。そのため、何事にも身が入らず怠けているように見えてしまいます。

うつ病は精神の安定に関わるセロトニンだけでなく活気や興奮をこのトロールするノルアドレナリンの分泌を減少させてしまうので、責任感があっても最後までやり遂げられるか判らないほど身体を動かすエネルギーが不足しているのです。

自滅願望を肯定しない

あるマンガで、うつ病にかかった登場人物の自滅願望を主人公が叱責する形で肯定して治療に奮起させるエピソードが掲載されたことがあります。

作中ではうつ病にかかった登場人物が主人公の助けで完治するということになっていますが、実際にこのやり方を行ってはいけません。うつ病の症状である自滅願望を肯定された時点で、破滅にまっすぐに突き進むようになるからです。

うつ病を患うと判断力や思考力が鈍り、皮肉などの難しい言い回しが通じなくなるのでなおさら注意が必要なのです。

逆療法は通じない

風邪を引いた時に乾布摩擦するように、病気の原因となる行動をして自然治癒力を引き出そうとする逆療法を信じている人も少なくないようです。

しかし、うつ病の場合逆療法は悪化させる効果しかないと断言できます。うつ病発症の原因が会社や家庭などの生活環境であった場合、転地療養などで離れない限り回復しないのです。

無理をさせない

うつ病を患っている人は気力・食欲の減退などで疲れやすくなっています。「動かないからうつが治らないのだ」「ちゃんと食べないから病気が治らない」と、無理に運動や大食を勧めてしまう人も少なくありません。

無理を強要することは、患者にとって非常に強いプレッシャーとなります。「良かれと思って」で行うことの全てが正しいわけではありません。

病院の勧め方

うつ病を治すのであれば、病院へ行かせることが必要不可欠です。しかし、うつ病でなくても「あなたは病気だから病院に行きなさい」と言われて素直に行きたくなるものでしょうか。

行きたくなるどころか、より頑なになってしまうことでしょう。うつ病を患った人に対して病院を勧める際には「うつ病は必ず治る」「あなたが心配だから病院に一緒に行きましょう」など、素直な気持ちで誘うようにしましょう。

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