不眠症

睡眠を取ることは、生きていく上で重要なことだと言えます。眠らなければ神経が疲れ果てて感覚が鈍くなってしまいますし、身体からは元気が失われて何をするにも億劫になります。
そんな重要な睡眠が出来なくなる不眠症はどのような原因で起こっているのでしょうか? 不眠症について解説します。

夜眠れない不眠症を克服するには?

人間をはじめとする動物は、必ず眠りに付かなければならない性質を持っています。睡眠は疲れた身体と傷を癒すための時間であり、記憶を整理して心を落ち着かせるために欠かせない行動です。しかし、不眠症を患うと眠りたくても眠れなくなるのです。

睡眠障害とは

不眠症は医学的には睡眠障害に分類されます。睡眠障害は、睡眠に関連して起こる疾患の総称で、ナルコレプシーのような睡眠のタイミングやリズムの変調を起こす疾患、夜尿症や睡眠時無呼吸症候群なども含まれて居ます。

症状について

不眠症の症状は大雑把に言えば「眠ることが出来ない」と言うものですが、実際には幾つかの種類に分類できます。

寝つきが悪くなり眠りたいのに眠れない「入眠障害」、幾ら眠っても眠った感じがしない「熟眠障害」、日が昇りきっていない早朝に目が覚めてしまい睡眠時間が短くなる「早朝覚醒」、寝ていても途中で何度も目が覚めてしまう「中途覚醒」などがあります。

また、一週間程度症状が続く「一過性不眠」一ヶ月未満の長さで続く「短期不眠」、一ヶ月以上続く「長期不眠」と期間によっても分類されます。

発症の原因

不眠症が起こる原因としては、他の病気や身体の痒みなどと連動している場合、近くで工事が行われているなどの環境の変化、極度のストレスによる精神的な要因などが考えられます。

また、うつ病をはじめとする精神疾患では不眠症を併発する可能性が非常に高く治療の妨げになるケースも少なくありません。また悩み事を抱えていたり、大きなイベントが控えて興奮していたりする場合は、一過性不眠を起こすことがあります。

不眠症の影響

睡眠は人間にとって大事なものですが、意外と軽く見られがちであると言えます。

「ナポレオンは三時間しか眠らなかった」と言うような話を引き合いに出すこともしばしばです。

しかし、「眠れない」と言うことは「身体と脳を休ませられない」ということと同義です。睡眠中は細胞の新生を促す成長ホルモンが分泌され、脳内でその日の記憶を整理する作業が行われます。

これらの働きが行われないと肌荒れや抜け毛がひどくなったり、頭に霞が掛かったような状態が続いたりします。美容に良くないだけならともかく、日常生活でケアレスミスを連発してしまうのはあまり好ましいことではありません。

治療について

不眠症の治療には、主に睡眠導入剤の投与による薬物療法や光療法などの非薬物療法が用いられます。

睡眠導入剤の使いすぎは、薬への耐性を作ってしまうことに繋がるので慎重な使用が求められます。うつ病などの精神疾患が原因となっている場合は、睡眠導入効果のある抗うつ薬や抗不安薬の処方が行われます。

非薬物療法では、生活改善や寝つきを良くするためのストレッチや温めた牛乳などが勧められます。非薬物療法は不眠症対策そのものといえ、不眠症を発症していない人にも最適です。