病気

病気の治療は短時間で済む場合もあれば、年単位の長期に渡って続ける必要がある場合もあります。そのため、治療中に他の病気に罹ったり関連性のある病気を併発したりするケースも少なくありません。うつ病に関連性を持っている身体の病気には、どのような物があるのでしょうか?

身体の病気とうつ病の関連性とは?

うつ病は生活の中で起こるストレスを原因とする心因性のものや、身体の体調にあわせて起こる内因性のものが良く知られています。しかし、精神面ではなく肉体面の病気を原因として起こるうつ病もあるのです。

うつ病を引き起こす病気

身体の病気の中には、抑うつ状態を発生させうつ病に繋がってしまう性質を持つものも少なくありません。

例を挙げれば、脳腫瘍や脳血管障害などの心や感情にかかわる脳神経で起こるもの、脳の働きに大きく関わるパーキンソン病、副腎疾患・甲状腺疾患などのホルモンや脳内物質の生成に深く関わる内分泌系に起こる病気、自己免疫疾患によって起こる全身性の炎症性疾患などが該当しています。

うつ病・抑うつ状態が起こる理由

身体の病気でうつ病や抑うつ状態が発生するのは、精神的な理由と共に肉体的な理由が大きいと言えます。内分泌系の疾患ではうつ状態に関わるセロトニンをはじめとするホルモンや脳内物質の分泌が妨げられてしまいます。

パーキンソン病の場合、脳神経の機能に関わるドーパミンやアセチルコリンなどの脳内物質の分泌量が低下するため、必然的に精神面にも影響を及ぼします。

脳神経周辺の疾患は血流の阻害によって脳機能を低下させ、炎症性疾患は神経にも影響を及ぼします。このように、身体に起こる病気によってうつ病が起こっているのです。

治療と鬱の相互関係

病気治療に専念している人にとって欝は避けて通れない道であるといえます。「薄紙が剥がれるように」と言う例えがあるように、病気の治癒は一気に進むものではなくじわじわと進んでいくものです。

退院予定日が近づいても病状が一向に好転しない、ということも珍しくありません。このようなジレンマがストレスを生み出し回復を遅延させ、さらにストレスが溜め込まれるという悪循環を引き起こしてしまいます。この過程で蓄積されたストレスや回復の諦めによってうつ病を併発してしまうのです。

アトピー性皮膚炎との関係

「うつ病と関連する病気」として良く名前が挙がるのがアトピー性皮膚炎です。

アトピーは発症原因が未だ不明ですが、ひどい湿疹と肌荒れを引き起こしストレスで憎悪する性質を持っています。

アトピーに悩むことでうつ病を発症しやすくなり、うつ病で治療が億劫になってストレスを溜め込んで悪化するというストレスの悪循環構造がそのまま当てはまるのです。

実際に、このような悪循環にはまっているアトピー性皮膚炎の患者は多くアトピー治療を進めていく上で重要な課題になっていると言えます。

治療に関して

身体の病気からうつ病を患った場合、原因となる身体の病気の治療を進めながら心理療法や認知行動療法などのカウンセリング主体の治療法を並行して行います。

抗うつ薬などによる薬物療法は、身体の病気の方の治療に影響を及ぼす恐れがあるためです。根本の病気の治療が進めば、うつ病の傾向は影を潜めるようになるので根気よく取り組むことが重要です。

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